アニマルウェルフェアに
関する取り組み
アニマルウェルフェアに
関する取り組み
DMM かりゆし水族館では、すべてのいきものの「いのち」をかけがえのない大切なものと考え、
「どうすることが生き物にとって一番良いことか」を常に考える心をもとに、
お世話や展示を行います。いきものたちが体も心も健康で幸せに過ごせることを第一に考えて、
普段どんな取り組みをしているのかを、みなさんに分かりやすくお伝えします。
アニマルウェルフェアとは?
アニマルウェルフェアでは、
いきものが満たされるべき
「5つの自由(Five Freedoms)」が
大切にされています。
「5つの自由」
5つの自由とは、動物の基本的なニーズが満たされて、
動物が心地よく、安心して安全に暮らせているかを確かめるための指標です。
動物の基本的ニーズ
- 生理的ニーズ
- 環境的ニーズ
- 心理的ニーズ
- 社会的ニーズ
- 行動的ニーズ
1.飢え・渇きからの自由
当館では、いきものが「飢えや渇きからの自由」を保てるよう、毎日の食事と水分管理を丁寧に行っています。
さまざまな生き物に合った餌を
各種生物の食性に合わせた様々な種類の食べ物を与えています。
たとえば樹上性の動物など一部の種には、
自然下で主食となる桑の葉を別に与え、
必要な栄養や繊維をしっかり摂れるよう工夫しています。
また飲み水に関しても、硬度を調整したり、
不純物を取り除いた“生息域に近い水”を作り、
動物たちが安心して飲める水を常に用意しています。
これらの取り組みにより、いきものたちが
「飢えや渇きの不安から解放された、
健やかで安心できる毎日」を過ごせるよう努めています。
2.不快からの自由
当館では、それぞれの動物にとって適切な環境づくりを行い、
不快さやストレスをできるだけ取り除くことを心がけています。
・温度・湿度の最適化
種類ごとに適した温度・湿度を設定し、自動制御で安定維持しています。
・水温・水質の調整
種に応じた水温・塩分濃度・pHを維持し、急激な変化が起きないよう管理しています。
・光環境
当館は屋内型の施設で、自然光が入りにくい構造ですが、日光浴が健康維持に重要な種類の動物については、定期的に屋外へ連れ出し、自然の太陽光を浴びられる時間を設けています。
私たちは、これらの取り組みを通じて、
いきものが「不快さから解放され、安心して過ごせる空間」を
維持できるよう努めています。
3.痛み、傷害、病気からの自由
当館では、獣医師と連携しながら、いきものの健康状態を日々細かく確認し、必要なケアや治療方針について随時アドバイスを受けています。
飼育スタッフは、体重・食欲・行動の変化などを毎日記録し、
少しでも異変を感じた場合はすぐに獣医師へ相談できる体制を整えています。
私たちは、獣医師の専門的な助言と日々の観察をもとに、
「痛みや傷害、病気から解放された、安心して暮らせる環境」の実現を目指しています。
4.本来の行動がとれる自由
当館では、いきものたちがのびのびと暮らせる環境作りを心がけております。
出来る限り生息域に近い環境を提供できるように様々な工夫を凝らした展示を目指します。
・フンボルトペンギンの展示
当館のペンギンコーナーでは、自然の斜面をイメージした坂を設けています。
これにより、ペンギンは体を動かして歩くことができ、
本来の行動を発揮しやすくなります。
・サンゴの生育環境
当館では、サンゴが本来の環境で見せる姿に近づけられるよう、
太陽光に近いスペクトルの光を照射し、自然界に近いリズムで昼夜の光量を調整しています。
健康なサンゴが生育することで、サンゴ周辺に暮らす魚たちも安心して身を隠したり採餌したりと、本来の行動をとりやすくなります。
サンゴと魚が互いに支え合う自然の関係性を再現することで、
いきものたちの「本来の行動をとる自由」を大切にしています。
5.恐怖や抑圧からの自由
当館では、動物たちが不必要な恐怖やストレスを感じず、安心して過ごせる環境づくりを大切にしています。
本来の行動を発揮できる環境づくり
ストレスや恐怖を感じると、動物は本来の行動がとれません。
そのため、自然の環境を参考にしたエンリッチメント(環境の工夫)を行い、採餌・探索・休息・遊びなど、野生らしい行動がとれる展示空間を目指しています。
当館では、カワウソやナマケモノなどの動物が退屈せず毎日を楽しく過ごせるように、行動の幅が広がる環境づくりを行っています。
常同行動を防ぐために、日ごとに遊具やおもちゃの種類・配置を変えたり、餌の隠し場所を工夫して、探索する楽しみを与えています。
これらの取り組みにより「いきものたちがストレスを感じず、安心して過ごせる環境づくり」を目指します。
ナマケモノがフィーダーから餌を採取する様子
水族館の役割:希少種の保全
水族館には、いきものを展示するだけでなく、
絶滅のおそれのある生物を守り、未来へつなぐ「種の保存」という大切な役割があります。
オキナワヤマタカマイマイの保護・繁殖への取り組み
当館では、沖縄に生息する陸産貝類の中でも希少な
「オキナワヤマタカマイマイ」の保護と繁殖に取り組んでいます。
この種類は、森林伐採や外来生物の影響によって生息数が減少し、野外では観察が難しくなっています。
このような取り組みを通じて、オキナワヤマタカマイマイが将来も沖縄の自然で生き続けられるよう、長期的な保全に貢献しています。
多くのいきものの未来へ命をつなげるよう、さまざまな種の繁殖にも挑戦し続けています。
これからも水族館として、地域の生物多様性を守るための取り組みを進めていきます。
